GERDでの手術治療は？

ホタルブクロ（http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供）

GERDでの手術治療

　どうしても薬物療法が効かない場合に手術が考慮されます。
GERDの手術では、物理的に食道から胃への一方通行を促し、胃内容を食道へ逆流しにくくする手術を行います。具体的には胃の上部を剥離し、これを襟巻き状にして噴門部（胃の入り口）に巻き付けます。

GERDでの定期検査は必要か？

キンケイギク（http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供）

GERDで定期検査が必要ですか？

　GERDと診断され服薬治療（PPIの服用8週間）で改善した場合、内視鏡検査で確認することを勧めます。その後、軽症なら定期検査不要です。バレット食道があれば癌早期発見のため定期検査がお勧めです。一方、治療に充分反応しない場合は他の病気を疑い、再度内視鏡検査が必要となります。

GERDの内服治療２

ベゴニア（http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供）

内服薬の服用期間は？

　代表的な内服薬であるPPIを服用した場合、約８週間で食道炎が改善します。一旦中止も可能ですが、重症例や症状が再発する場合は再度服用が必要です。最近は症状が出た時だけPPIを内服する『オンデマンド療法』も行われます。
　また、PPIは長期服用でも有害事象はほとんどなく、主治医と相談して長期継続も可能です。

GERDの内服治療１

カラタネオガタマ（http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供）

GERDの内服薬は？

　GERDの治療は、逆流を止めるか、逆流しても胃酸を弱めることで炎症を抑える治療になります。最も効果的な薬剤はプロトンポンプ阻害剤（PPI）であり胃酸分泌を強力に抑制し逆流しても食道炎発症を抑えます。これ以外にも、H2受容体拮抗剤、制酸剤、アルギン酸、消化管蠕動賦活薬も補助的に使用されます。

GERDと日常生活の関係2

アヤメ（http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供）

日常生活での注意2

　食後すぐに横になると下部食道括約筋が緩み、GERDを起こす原因となります。このような人では臥床時にも逆流しやすいので、就寝時は上半身を高くすると良いようです。また、左下側臥位で臥床すると逆流が少ないことが確認されています。

GERDと日常生活の関係１

ボタン（http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供）

日常生活での注意１

　腹圧上昇がGERDの原因となります。日常生活では前屈みする草むしり等の庭仕事、大きな声を出すこと、重い荷物を持ち上げること、和服など腹部をきつく締め上げる服装等です。また、妊娠や老化での前屈は回避できないのでできるだけ背筋を伸ばすようにこころがけましょう。肥満も腹圧を上昇させGERDの原因となります。太めの方は減量しましょう。

GERDと食事の関係

ハナミズキ（http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供）

食事での注意点は？

　胃酸の分泌を促す食品として高脂肪食、チョコレート、アルコールが上げられます。
　食品そのものが食堂粘膜を刺激する食品としてアルコール、酢の物、和菓子、飴、酸度が高い柑橘、トマト、スタミナドリンク、果物ジュース等があります。
　食べ方として暴飲暴食、早食い、炭酸飲料は一過性の下部食括約筋弛緩を引き起こしGERDの原因となります。

GERDを放置するとどうなるか2

ヒナゲシ（http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供）

GERDを放置するとどうなりますか2

　GERDを放置する過程で生じた治癒課程で『バレット食道』が発生する場合があります。これは食道粘膜の胃腸粘膜化とも言い換えられます。ここから、特殊な癌である食道腺癌が発生する場合があり注目されています。
　GERDが軽症であれば早い段階で治療を行う事をお勧めします。

GERDを放置するとどうなるか１

ニワザクラ（http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供）

GERDを放置するとどうなりますか１

５年〜10年の単位で経過観察した場合、変化がないか改善する人も多いです。一方、不適切な生活習慣を継続する人、腰が前方に曲がった人、肥満の人では増悪することも多く、生活の質が低下します。
　さらに、増悪すると潰瘍形成、出血、潰瘍部の峡窄を引き起こし食べ物が通らなくなることもあります。

GERDになると日常生活はどう困るのか？

フッキソウ（http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供）

GERDによる生活がどのように変化しますか？

　GERDによる日常生活の変化は、胸焼けで食事が楽しくない、夜すっきりと眠れない、症状がうっとうしくて元気が出ず楽しくない、等々の生活の質（QOL）の低下が起こります。しっかり治療をすれば、もちろんQOLは回復します。

GERDの診断方法は？

ヒューガミズキ（http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供）

　GERDはどのように診断するの？

　GERDの診断は定型的症状（胸焼け、呑酸）と内視鏡診断によりますが、補助的方法として24時間食道内のpHモニタリングを行う検査や、試験的に強く胃酸を抑制するプロトンポンプ阻害剤を投与し症状の改善を確認する方法もあります。

GERDで起こる症状はどのようなもの？

モモ（http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供）

　GERDで起こる胸焼け、呑酸以外の症状は？

　食道の症状で、胸焼け、呑酸以外としては、つかえ感、締め付けるような胸痛があります。食道以外の症状として喉の違和感、喉の閉塞感、しわがれ声、咳き込み、睡眠障害、中耳炎、虫歯などが考えられます。

「胸焼け」とはどの様な症状？

カンヒザクラ（http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供）

　胸焼け、呑酸とは？

　胸板の骨（胸骨）の後方が焼けるような感じを胸焼けといいます。胃酸が食道へ逆流して起こる感覚です。食道が敏感になっていると胃酸の逆流がなくても胸焼けを感じることがあります。また、胸骨の後方のもやもや感、むかむかする感じ、こみ上げ感、痛みを同時に感じることもあります。
　呑酸とは胃酸が口に及び、咽頭や口内が苦く感じることです。

ピロリ菌とGERDの関係

サンシュユ（http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供）

　ピロリ菌がいるとGERDになりやすいですか？

　ピロリ菌は上下水道の整備が悪い時期に井戸水などから経口感染し、慢性胃炎を誘発します。これは胃酸を低下させるので、胃酸の分泌が高いGERDはかえって起こりにくいです。胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療でピロリ菌の除菌を行うと5〜10％の人が軽症のGERDになります。

食道裂孔ヘルニアとは？

ハナニラ（http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供）

　食道裂孔ヘルニアとGERD

　横隔膜を食道が貫通する部位を食道裂孔と呼びます。主に老化や肥満により腹圧が上昇し、この部分が弱くなると胃上部が胸に脱出し食道裂孔ヘルニアとなります。胃の内圧が上昇すると食道括約筋による逆流防止が不十分となりGERDを発症しやすくなります。診断は内視鏡検査や胃透視にて行います。

GERDになりやすい人は？

カラスノエンドウ（http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供）

　どの様な人がGERDになりやすい？

�@　食べ過ぎ、早食い（げっぷが出やすい）
�A　喫煙、アルコール（直接刺激）
�B　高脂肪食（食道括約筋の弛緩）
�C　食べてすぐ寝る（腹圧で逆流）
�D　前かがみ姿勢でのお仕事
�E　肥満や妊娠（腹圧の上昇）
�F　老化による前屈体型（腹圧の上昇）
�G　狭心症や高血圧治療薬の一部（食道括約筋の弛緩）

GERDの原因は？

ヒメオドリコソウ（http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供）

　GERDの原因として以下があげられます。

�@　胃と食道のつなぎ目の噴門がゆるみ胃液が逆流しやすい状態があげられます。食べ過ぎると噴門が緩み、ゲップが上がりますが同時に胃酸も逆流してGERDを発生します。
�A　強い胃酸（pH１−２）。
�B　食道粘膜の過敏状態（NERD）。

GERDは増加しているのですか？

コウバイ

GERDは増加しているのですか？

　論文報告では1990頃からGERDが増加傾向です。原因としては食生活の欧米化、ピロリ菌感染者の減少、高齢化、治療法の確立等が考えられます。
　食生活の欧米化やピロリ菌感染者が減少し、胃酸の分泌が増加します。高齢化により特に女性では食道噴門部の緊張が低下し逆流が起こりやすくなります。また、内服薬で治療可能で、生活の質を改善するため積極的に診断治療が行われるようになってきました。

非びらん性胃食道逆流症（NERD）

マンサク（http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供）

非びらん性胃食道逆流症（NERD）とは？

　ひどい胸焼け症状を認めるものの内視鏡検査で食道炎を確認できない場合があり、非びらん性胃食道逆流症（NERD）と呼ばれます。これも、症状は認めるのでGERDの一部として扱われ、治療方法も同じです。

胃食道逆流症（GERD）とは�A

スイセン（http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供）

さらに胃食道逆流症（GERD）とは？

　GERDでは多くの場合に食道炎を合併します。この胃酸の逆流による食道炎は下部食道から発生します。但し、症状があっても食道炎を認めない場合や軽症の場合もあります。症状または食道炎を認める場合GERDと診断します。