バラ
一般の方は乳癌と聞くと、すぐ死を連想されるかも知れませんが、乳癌は 手術、放射線治療、化学療法、ホルモン療法などによる治療がほかの癌に比べて良く効き、比較的治り易い癌です。しかし、乳癌になった方の約1/3は乳癌によって亡くなられますので、侮ってはいけません。ただし早期(径2cm以下で遠隔転移がない状態)で発見し適切な治療を施せば、約90%の方を乳癌から救うことが出来ます。従って、自分で乳房に何らかの症状を有するとき、一人で悩むよりは「神様が一度診てもらいなさい!」と忠告してくれたと考えて、可能なかぎり乳腺専門医あるいは外科専門医を受診するのがベストと考えます。実際、乳房にしこりを触れて受診される約80%は良性のしこりで、手術も要らない場合がほとんどです。
また、最近、公共広告機構から新聞紙上で『いちばん頼りにされる年代(40才)が乳癌年齢です。あなたもぜひ、マンモグラフィ検診を受けてください!』との広告が頻回に出されています。乳癌で命を失う人を一人でも減らすために、40才代以降の方は1〜2年に1回、ぜひ乳癌検診を受診しましょう。