乳腺外来 胃腸科・内科受診のことなら豊田魚津クリニック

2006年08月30日

乳癌のまとめ(乳癌シリーズ6)

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バラ

 一般の方は乳癌と聞くと、すぐ死を連想されるかも知れませんが、乳癌は 手術、放射線治療、化学療法、ホルモン療法などによる治療がほかの癌に比べて良く効き、比較的治り易い癌です。しかし、乳癌になった方の約1/3は乳癌によって亡くなられますので、侮ってはいけません。ただし早期(径2cm以下で遠隔転移がない状態)で発見し適切な治療を施せば、約90%の方を乳癌から救うことが出来ます。従って、自分で乳房に何らかの症状を有するとき、一人で悩むよりは「神様が一度診てもらいなさい!」と忠告してくれたと考えて、可能なかぎり乳腺専門医あるいは外科専門医を受診するのがベストと考えます。実際、乳房にしこりを触れて受診される約80%は良性のしこりで、手術も要らない場合がほとんどです。
 また、最近、公共広告機構から新聞紙上で『いちばん頼りにされる年代(40才)が乳癌年齢です。あなたもぜひ、マンモグラフィ検診を受けてください!』との広告が頻回に出されています。乳癌で命を失う人を一人でも減らすために、40才代以降の方は1〜2年に1回、ぜひ乳癌検診を受診しましょう。


posted by toyotauozu at 12:59| 富山 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 乳腺疾患(乳がん) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月27日

乳癌の治療2(乳癌シリーズ5)

ハイビスカス.jpg
ハイビスカス

 治療の第二は病理診断と適応を確認し、抗癌剤による化学療法、ホルモン療法を行います。化学療法は脱毛や全身倦怠感など、不愉快な副作用を認める場合もありますが、有効性も高く必要と考えます。ホルモン療法は癌組織にホルモン受容体が確認された場合に行われますが、比較的副作用が少なく継続が容易です。
 このような治療と定期的検査により我々医師は患者様を経過観察していきますが、乳癌には独特の生物特性があります。それは、腹部内臓の癌と異なり術後5年以降も再発があることです。つまり、乳癌は一生お付き合いし、定期的に検査が必要となります。
posted by toyotauozu at 11:19| 富山 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 乳腺疾患(乳がん) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月23日

乳癌の治療(乳癌シリーズ4)

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ヒマワリ

 治療は第一に外科的切除が行われます。近年は縮小手術が増加し、約50〜80%の患者で乳頭を温存した乳房部分切除と腋窩リンパ節郭清が行われます。乳房部分切除の場合、切除病変の断端は術中に病理診断し、癌の波及がないことを確認します。また、術後に残存乳腺に放射線照射(約50Gy)を行うことが必要です。ある程度以上の大きさの乳癌や乳頭部に癌がおよぶと考えられる場合は乳房切断術(乳房全摘)と腋窩リンパ節郭清が行われます。この場合、施設により乳房再建手術も同時に行われます。
posted by toyotauozu at 08:27| 富山 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 乳腺疾患(乳がん) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月20日

乳癌の診断

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窓際の花

 乳癌の診断は、専門医による触診、乳房撮影(マンモグラフィー)そして超音波検査で行われます。それぞれの診断率は約80〜90%で相互に補完しあっています。乳癌が疑われた場合は、しこりの一部を採取し組織学的に診断を確定します。
 ここで乳癌と診断された場合、CTや骨シンチを行い全身の転移検査が行われます。最も転移が多いのは腋窩リンパ節ですがこれは手術の際に切除可能です。その他、骨、肺、脳、肝臓、副腎などに転移することが知られています。
posted by toyotauozu at 13:43| 富山 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 乳腺疾患(乳がん) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月17日

乳癌の疫学2(乳癌シリーズ2)

超音波診断装置.JPG
 超音波診断装置

乳癌発症の危険因子としては、出生時の体重が4kg以上、初経年齢が早い、初産年齢が30才以上、30才以上で出産歴がない、閉経年齢が遅い、授乳歴がなし、閉経後に肥満度が20%以上、成人での高身長、運動が習慣ない、毎日肉を摂取する、乳癌の家族歴あり、アルコールの多量摂取、放射線被爆の既往がある等が知られています。
また、乳癌発症の特徴として罹患率のピークが45才と70才にあり、40才代の乳癌検診が是非必要である裏づけとなっています。
posted by toyotauozu at 14:47| 富山 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 乳腺疾患(乳がん) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月13日

乳癌の疫学(乳癌シリーズ1)

当院では、乳腺疾患の診断に力を入れています。手始めとして乳癌を取り上げ、数回に分けて説明を行います。

マンモグラフィ3.jpg
マンモグラフィー撮影装置

近年の生活様式の欧米化に伴い日本人の乳癌罹患率は急増しています。現在、年間約35000人の女性が乳癌に罹患しており、これは生涯、女性20人に1人が乳癌に罹患する計算となります。もちろん、女性が罹患する悪性腫瘍の第一位です。乳癌罹患者数は1970年の約3倍で、今後も増加し、2015年には年間約48000人の女性が乳癌に罹患すると予測されています。この背景には急激な食生活の西欧化があり、動物脂肪の摂取量増加から卵巣機能持続時間が長期化し、女性ホルモンの分泌とその曝露時間が延長することで乳癌が増加していると考えられています。

posted by toyotauozu at 19:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 乳腺疾患(乳がん) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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