胃カメラのらくな受け方４

彼岸花

　胃カメラを楽に受けるこつの第五は鎮静剤の注射を希望することです。しかし、私は基本的にお勧めできません。なぜなら検査後にふらふらして、もちろん、半日は車を運転できません。
　第六は上手な先生に検査していただくことです。胃カメラの挿入や胃内での操作、検査時間が短いなど当然ながら差があります。
　胃カメラ検査はけっして楽ではありませんがあなたのため、家族のために受ける勇気が最も必要です。

胃カメラのらくな受け方３

月下美人

　楽に胃カメラを受けるこつの第三は、胃カメラ挿入時にむりに嚥下しようとせず力まないよう心がけることです。これは、施行医により異なりますが私は患者様が意識して嚥下運動されるとかえって挿入困難です。
　第四は、検査中に唾液を自然に垂れ流すことです。検査中はカメラによるのどへの物理的刺激から大量に唾液が出ます。思わず飲み込みたくなりますが、むりに飲み込むとこれが気管に入りむせて辛くなります。

胃カメラのらくな受け方２

コスモス

　楽に胃カメラを受けるこつの第一は、リラックスすることです。身体を締め付ける着衣はさけましょう。
第二は、喉の麻酔です。麻酔の液を喉に入れてうがいをするわけですが、出来る限り奥まで液を移動させて行うのがこつです。ところが、むせるのが怖くて出来ない患者様もおられます。当院では、麻酔液のうがいの後で、麻酔液を氷結した1片を口内で舐めて溶かして飲んでいただきます。これにより、下咽頭〜食道入口部に至る喉の麻酔はより完全なものとなります。

胃カメラのらくな受け方 1

当院の電子内視鏡

　胃のぐあいが悪い時や胃癌検診の時に、先生から胃カメラを勧められる機会があると思われます。少しでも楽に検査を受けるため、参考にしていただきたく書きました。
　先ず、胃カメラが辛くて苦しいとされる理由は喉の『咽頭反射』と胃内腔に空気を充満することによる『迷走神経反射』です。前者は咽頭麻酔による工夫で改善可能ですが、後者は胃カメラを施行する術者の技量によります。従って、喉の麻酔の工夫も必要ですが技量に優れた評判の内視鏡医に受診することをお勧めします。