乳腺外来 胃腸科・内科受診のことなら豊田魚津クリニック

2006年10月01日

エコー検査のお話5

甲状腺腫瘍2.jpg
甲状腺腫瘍の試験穿刺

 超音波検査の有用性は画像診断だけではありません。たとえば、
(1)体表から触知しない深部の乳腺腫瘤や甲状腺腫瘤(今回の画像)、また体内に貯留した液体を画像で見ながら穿刺し、細胞を採取することで診断を確定する。
(2)体表から観察可能な血管の流速を測定する。
(3)閉塞性黄疸(エコー検査のお話3の画像)で超音波下に胆管を穿刺し胆汁を体外に誘導する。
 等です。ある程度の技量は必要ですが使いこなせば大変に便利な装置です。
posted by toyotauozu at 08:58| 富山 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | エコ−検査のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月27日

エコー検査のお話4

プレゼンテーション1.jpg
径1cmの乳癌

 体表面の超音波検査ではどのような病気がわかるのでしょうか?
たとえば、乳腺では乳癌、乳腺症、嚢胞、乳腺良性腫瘍など、甲状腺では甲状腺癌、甲状腺腺腫、嚢胞、甲状腺腫大など、皮下では脂肪腫や粉瘤などです。体表では器械の探触子を病変間近に当てられるため、病変の形はもちろん、性質が液体か固体か半流動性か等の詳細まで観察できます。
posted by toyotauozu at 07:02| 富山 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | エコ−検査のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月24日

エコー検査のお話3

閉塞性胆管.jpg
閉塞性黄疸の超音波像

 腹部超音波検査でわかる病気は何でしょうか?
得意な領域は実質内臓の臓器疾患です。たとえば、胆石胆嚢炎(エコー検査のお話2の画像)、腎結石、脂肪肝、肝臓や胆嚢の癌、胆管の閉塞による黄疸(今回の画像)、脾臓の腫大等です。これ以外にも条件により急性膵臓炎、膵臓癌や急性虫垂炎も診断可能です。
すなわち、胃や腸の疾患以外で腹痛の原因となる病気は発見できる可能性があります。但し、体型が肥満の場合、超音波の通過が悪いため良好な画像が得られません。
posted by toyotauozu at 10:16| 富山 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | エコ−検査のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月20日

エコー検査のお話2

胆石超音波像.jpg
胆石胆嚢炎の像

 医療で使われるエコー検査はどこまで見えるの? 物理的に条件さえ良ければ1mmの物体を識別可能です。これは、CTやMRIの最新機種にも勝ります。しかも、呼吸や心拍に伴い動的に観察できること、また放射線の被曝がないことも長所です。短所としては空気や骨があるとこれを通過できないため向こう側が見えません。
posted by toyotauozu at 21:37| 富山 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | エコ−検査のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月17日

エコ−検査のお話1

超音波3.jpg
腹部超音波、肝門部画像

 約30年前から臨床で使用されている比較的新しい検査(8/17、第3号の写真)です。身体の表面から装置を当てて内臓の状態を画像として観察できます。現在、装置が改良され、ずいぶんきれいな画像を見ることが出来ます。腹部の場合、前処置は絶食のみであり患者様への負担も軽微です。
posted by toyotauozu at 11:00| 富山 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | エコ−検査のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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