ハマナス(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)
遺伝性の乳癌を予防できますか?
乳癌の遺伝子変異を持つ女性に対し、予防的に乳房切除術の施行や抗女性ホルモン作用のある薬を投与することで乳癌の発症が減少したとの報告があります。すなわち予防的治療は遺伝子診断と組み合わせれば成果が上がる可能性があります。
種々の理由から、日本では予防的治療が保健適応になっていません。これは、費用の問題以外に遺伝子変異を持つ女性が必ず乳癌を発症するわけではなく、正常の乳房や卵巣を切除することに抵抗があるためと思われます。
従って、遺伝性の乳癌家系が疑われる女性は、乳腺専門医の定期検診をしっかり受けて早期発見に備えることが必要です。