乳腺外来 胃腸科・内科受診のことなら豊田魚津クリニック

2008年07月23日

フットケア1(糖尿病の合併症11)

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ヘクソカズラ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 足の病気にはどのようなものがありますか?

 爪が白く濁る爪白癬、爪の周囲の炎症、足の裏にできる魚の目、胼胝などです。
 原因としては、次のようなものが上げられます。
(1) 糖尿病性神経症を合併で、足の感覚が鈍くなり小さな傷や胼胝でも気づかないうちに進行する。
(2) 動脈硬化のため足の血流が低下している。
(3) 細菌に対する抵抗力が弱く、感染症が増悪しやすい。
 いずれにしても、足の傷が引き金となり感染症を発生すると、皮膚の壊死にまで進行する場合があります。
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2008年07月20日

歯周病(糖尿病の合併症10)

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モミジアオイ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 糖尿病患者は、歯茎の感染症である歯周病にかかりやすく、治りにくいことが知られています。高血糖により口の中の細菌は繁殖しやすくなります。また、重症の歯周病は逆に血糖のコントロールを悪くします。 
 予防方法は、歯磨きをできれば1日4回、歯間ブラシの使用、定期的に歯科医師により歯石を除去してもらうなどが必要です。また、歯科医師に自分が『糖尿病です』と伝えて下さい。
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2008年07月16日

皮膚の感染症(糖尿病の合併症9)

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エンジュ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 血糖値の高い状態が持続すると、真菌(一種のカビ)が発生しやすくなります。実際には、足の指、爪、外陰部などに感染を起こします。これらの感染に細菌感染を合併すると足の壊疽につながることもあります。早期に処置が必要です。
 皮膚の異常は主治医や皮膚科医へ早めに相談してください。
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2008年07月13日

感染症の発生(糖尿病の合併症8)

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マツバボタン(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 血糖が高い状態が持続すると、細菌を殺す白血球の働きが弱くなります。また、細菌の栄養になる糖分が多いため感染症になりやすくなります。
 特に、糖尿病の患者で起こり安い感染症は、肺炎、気管支炎、肺結核、胆嚢炎、腸炎、膀胱炎、腎盂腎炎などです。いずれも重篤化すると生命に関わります。症状が有れば早期に医師へ相談が必要です。
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2008年07月09日

足の動脈がつまる(糖尿病の合併症7)

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アサガオ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 足の血管に動脈硬化が起きると、足の筋肉に充分血流がいかなくなります。これにより歩いているうちにふくらはぎが痛くなり、しばらく休むとまた歩ける状態となります。これを、『間欠性跛行』と呼びます。
 更に進行し、完全に血管が詰まると、足先の一部が黒化し『糖尿病壊疽』の状態となります。時に、激しい痛みを感じたり、逆に痛みを感じないこともあります。
 予防方法は、血糖コントロールの他、禁煙、高血圧、高脂血症の管理治療が必要です。
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2008年07月06日

大血管障害とは?(糖尿病の合併症6)

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リョウブ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 太い血管が傷害される状態を指します。原因は動脈硬化です。具体的には動脈の弾力性がなくなり詰まりやすくなることを言います。危険因子として糖尿病の他、高脂血症、高血圧、喫煙、肥満、加齢などがあります。糖尿病の患者では、糖尿病境界領域の状態から動脈硬化の進行を認め、他のリスクが重なることで脳梗塞、心筋梗塞、足の壊疽などを起こしやすくなります。その発症リスクは健康な人の2〜4倍とされています。
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2008年07月02日

自律神経障害とは?(糖尿病の合併症5)

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トウネズミモチ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 自分の意志とは関係なしに動く神経が自律神経です。主に、血圧調整、胃腸の動き、排尿、生殖を支配します。これが糖尿病で傷害されると次のような症状が出ます。
(1) 胃もたれ
(2) 頑固な便秘
(3) 下痢
(4) 立ちくらみ
(5) 排尿障害
(6) 勃起障害(ED)
 しかし、このような症状は他の病気が原因でも発生しますので医師に相談する必要があります。
 初期であれば血糖のコントロールを良くすることで改善します。
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2008年06月29日

末梢神経障害とは?(糖尿病の合併症4)

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トケイソウ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 末梢神経とは痛みや冷たさを感じる感覚の神経や手足を動かす運動の神経です。高血糖が継続すると特に次のような感覚の神経症状が出ます。
(1) 足の裏に紙を貼ったような違和感
(2) 正座の後のようなしびれの継続
(3) 冷え
(4) 火照り
(5) 軽い痛み
(6) 刺すような痛み
(7) 痛みの鈍麻
 このような症状は、軽傷であれば血糖コントロールをよくすることで改善します。逆に放置すれば、足の潰瘍や壊疽にまで進行することがあります。いずれにしても、足を清潔に保つことが重用です。
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2008年06月25日

神経の合併症は?(糖尿病の合併症3)

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ナス(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

高血糖が続くと、インスリンの働きが悪くなりブドウ糖の利用が進まず、ブドウ糖がポリオールなる別の物質に変換され神経に蓄積されます。また、このポリオールは、神経周囲の血管も傷害します。
 これにより神経の情報伝達能力が低下する状態を『糖尿病性神経症』と呼びます。これには大きく末梢神経障害と自律神経障害があります。
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2008年06月22日

腎臓の合併症は?(糖尿病の合併症2)

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ユリ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 糖尿病による高血糖で腎臓の毛細血管が傷害され発生する病気で『糖尿病性腎症』と呼ばれます。
高血糖が続くと、血液から体内の老廃物を尿として流し出す『糸球体』の毛細血管壁が肥厚します。
これにより糸球体内の血圧が上昇し、体に重要なタンパク質が尿中に漏れ出てしまいます。
やがて、全身の血圧上昇や体のむくみが進行します。
更に進行すると、腎臓の働きが悪くなり尿毒症(腎不全)のため透析治療が必要となります。
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2008年06月18日

眼の合併症は?(糖尿病の合併症1)

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コムラサキ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 糖尿病で起こる眼の障害として、眼のレンズにあたる水晶体が白く濁る『糖尿病性白内障』、光の量を調整する虹彩の異常による『糖尿病性緑内障』、カメラのフィルムにあたる網膜小血管の異常が原因で発生する『糖尿病性網膜症』があります。いずれも視力障害を発生しますが、なかでも網膜症は成人の失明原因の第一位で注意が必要です。
 そこで、網膜症発生のメカニズムをお示しします。はじめに、毛細血管に瘤(毛細血管瘤)ができ、これが破れて小出血が起こります(単純性網膜症)。ついで、毛細血管が更に細くなったり詰まったりして、中程度の出血を起こすようになります。この段階では視力の低下を感じる場合が有ります(前増殖網膜症)。更に進行すると、網膜への酸素供給不足から新生血管が作られるのですが、この血管がもろいため出血しやすく大量出血や網膜剥離を起こし失明する場合があります(増殖網膜症)。
 治療は早い段階での診断、糖尿病のコントロール、眼科的な手術治療(レーザー照射など)です。
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2008年06月15日

糖尿病の合併症

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シモツケ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 糖尿病の合併症は?

 長期に糖尿病が続くと、次のような合併症を起こす可能性があります。
(1) 網膜症、腎症、神経障害など細い血管が傷害される病気:糖尿病の進行とともに増悪します。
(2) 心筋梗塞、脳梗塞、足の壊疽など大血管が詰まる病気:大血管の動脈硬化が本体であり、境界領域から発症する可能性があります。
(3) 感染症にかかりやすい。:細菌に対する抵抗力が弱まります。
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2008年06月11日

妊娠と糖尿病の関係

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タイサンボク(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 妊娠中は胎盤でインスリンの作用を抑制する『インスリン拮抗ホルモン』が作られます。これにより血糖値は上昇し、糖尿病を発症しやすくします。このホルモンは胎児の成長に重用ですがインスリンの効きを悪くします(インスリン抵抗性)。正常の妊婦であればこれに上回るインスリンを膵臓で分泌しこれを補いますが、できなければ糖尿病を発症してしまいます。
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2008年06月08日

その他の原因による糖尿病(二次性糖尿病)とは?

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ホタルブクロ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 明らかに他の病気から発症する糖尿病(下記)が知られています。
(1) 慢性膵炎:膵臓に対する慢性炎症がランゲルハンス島細胞を傷害します。
(2) 膵臓癌:膵臓炎を誘発することで傷害されます。
(3) 末端巨大症:脳下垂体の腫瘍です。
(4) 甲状腺機能亢進症(バセドウ病):全身の細胞の活動を盛んにします。
(5) 褐色細胞腫:副腎の腫瘍です。
(6) クッシング症候群:副腎質ホルモンを分泌します。
(7) 肝硬変
(8) 遺伝子の異常から発症する糖尿病
(9) 外から投与される副腎皮質ホルモンによる糖尿病
 これらは、原因になる状態や疾患を改善すれば糖尿病は改善します。
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2008年06月04日

2型糖尿病の経過

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ハナショブ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 2型糖尿病は気がつかないうちにゆっくり進行するのが普通です。2型糖尿病と診断されても最初の内は食事療法や運動療法で改善する場合もあります。5年〜10年経過する内にインスリン分泌や働きが低下し症状が悪化してきます。放置した場合、全経過は約20年とされています。
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2008年06月01日

2型糖尿病になりやすいのは?

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ピラカンサス(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 40歳以上の成人に多く発症します。最近は若年者や子供でも増えてきています。平成14年統計では740万人の日本人が糖尿病で、その95%が2型糖尿病です。
 糖尿病になりやすい体質であっても、それだけでは発病しません。過食、運動不足、肥満、ストレス、アルコールなどの要因が加わり発病するのがほとんどです。
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2008年05月28日

2型糖尿病の原因は?

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シャクヤク(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

以下の2つの原因が上げられます。
『インスリン分泌不全』:これは、膵臓のβ細胞の働きが悪くなり充分量のインスリンが作れなくなります。 
『インスリン抵抗性』:これは、筋肉、肝臓、脂肪組織などの細胞表面にはインスリンが結合する受容体があり、食べ過ぎ、肥満、運動不足があるとインスリンが受容体に結合してもその情報がうまく細胞の中に伝わりません。
 2型糖尿病の多くはある程度、両者ともが原因となっています。
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2008年05月25日

1型糖尿病とは?

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キショウブ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 インスリンを作る膵臓のランゲルハンス島β細胞の破壊による糖尿病です。その原因は体を守る免疫に異常が起こり、自己のβ細胞に対する抗体ができることでこれを破壊するものです。採血検査で確認できます。
 日本人では、糖尿病全体の1%〜3%の割合ですが、白人では10%〜20%とされています。発症は様々ですが、2型糖尿病に比べ急速です。インスリンが出なくなることが本体なので、治療はインスリン注射が不可欠です。
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2008年05月21日

糖尿病の分類

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カキツバタ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 糖尿病はその原因により
(1)1型糖尿病:インスリンを分泌する細胞が破壊される糖尿病です。
(2)2型糖尿病:1型以外で原因疾患が明らかでない糖尿病の総称です。
(3)その他の特定の原因による糖尿病
(4)妊娠糖尿病
以上のように分類されています。
 また、糖尿病が発症するメカニズムは次の2つがあります。
(1) 血糖値を下げるインスリン分泌が少ない(インスリン分泌不全)
(2) 分泌されたインスリンがよく働かない(インスリン抵抗性)
 いずれの糖尿病であっても血糖値は高くなり、尿糖も出ます。また、コントロール不良であれば合併症を起こしますます。
posted by toyotauozu at 06:00| 富山 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 糖尿病のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月18日

血糖値の境界型とは?

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ハリエンジュ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 血糖の検査で『境界型』と判定された方は『糖尿病予備軍』です。今後糖尿病になる可能性が高いと思われます。
 また、境界型の方は高血圧、高脂血症を持っている場合が多く。今後、狭心症、心筋梗塞や脳梗塞を発症する可能性が高いと思われます。体重増加や運動不足にならないように生活習慣を見直すことが大切です。
posted by toyotauozu at 08:06| 富山 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 糖尿病のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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