乳腺外来 胃腸科・内科受診のことなら豊田魚津クリニック

2011年12月25日

消化性潰瘍に対する腹腔鏡手術

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ボケ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 消化性潰瘍に対する腹腔鏡手術は?

 腹部の手術創を小さくした『腹腔鏡手術』も消化性潰瘍で行われるようになってきました。良い適応となるのは十二指腸潰瘍穿孔の初期です。潰瘍穿孔部を確認し、胃に連なる脂肪の房である大網を穿孔部に固定充填埋没させます。次いで、腹腔内を充分洗浄します。鉗子挿入部に廃液ドレーンを挿入し終了します。
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2011年12月18日

潰瘍峡窄に対する外科手術

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ヒマラヤユキノシタ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

潰瘍峡窄に対する外科手術は?

 潰瘍を繰り返すとその部分が硬く狭くなり、食事が通りにくくなる場合があります。先ず、内視鏡によりバルーン拡張術が行われますが改善しない場合に外科手術の適応となります。
 峡窄部を切除したり、峡窄部の前後を吻合しバイパスを作る手術が行われます。

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2011年12月11日

潰瘍穿孔に対する外科手術

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プリムラ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 潰瘍穿孔に対する外科手術は?

 深い胃潰瘍や十二指腸潰瘍が穿孔した場合、腹膜炎を併発するため外科手術が行われます。腹腔内に漏れた胃液や腸液を洗浄し、排液の管を腹腔内から外に向けて挿入します。穿孔部位は胃下部に下がる大網(脂肪の房)を挿入固定し閉鎖します。術後に安定したら、ピロリ菌除菌が勧められます。
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2011年12月04日

潰瘍出血に対する外科手術2

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カンツバキ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

潰瘍出血に対する外科手術2

 通常、内視鏡により止血術(クリップまたはエタノール局注)で行われますが、不能である場合外科手術が行われます。出血している部分近くの胃または十二指腸壁を切開し直視下で縫合止血します。また、これが困難な場合、出血部位を含めて胃または十二指腸を切除することもあります。

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2011年11月27日

潰瘍出血に対する外科手術1

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アロエ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

消化性潰瘍に対する外科手術は?

 ピロリ菌治療の進歩による消化性潰瘍の外科手術は少なくなってきました。しかし、出血が止まらない、潰瘍の穿孔、潰瘍の繰り返しによる消化管の峡窄がある場合は外科的治療の適応となります。

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2011年11月20日

内服薬による消化性潰瘍治療14

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ビワ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

潰瘍治療薬の副作用予防は?

 副作用を疑わせる症状がある場合は、速やかに医師に薬剤手帳を見せて相談してください。一般に、高齢者や肝機能障害、腎機能障害がある方では副作用が出やすい場合があります。

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2011年11月13日

潰瘍治療薬の副作用は?

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ヤツデ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

潰瘍治療薬の副作用は?

 胃酸分泌抑制薬(PPI、H2受容体拮抗薬)による副作用は希で、0.1%未満とされています。代表的なものはショック、肝機能障害、血球の異常(貧血、白血球異常)等です。
粘膜保護薬も比較的副作用が少なく0.1〜5%とされています。内容は便秘、下痢などの消化器症状です。
 また、他の薬剤と同時に飲むことで薬剤の吸収が変化し効果が低下したりする場合があります。
飲み合わせにも注意が必要です。

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2011年11月06日

内服薬による消化性潰瘍治療12

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ハマギク(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

除菌治療が不成功であった場合の治療は?

 初期治療で酸分泌抑制薬+粘膜保護薬で潰瘍を治癒させます。維持療法で胃酸分泌を抑制するH2受容体拮抗薬の治療量の半分量投与の継続が勧められています。また、薬剤に頼らない方法としてストレスを避けること、喫煙や過度の飲酒を避けること、あっさりとした食品を食べる等の工夫も必要です。

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2011年10月30日

内服薬による消化性潰瘍治療11

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ジュウガツザクラ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

除菌治療による副作用は?

 ピロリ菌の除菌療法では10〜60%の副作用があるとされています。内容は下痢や軟便が20%、味覚異常が4%、発疹やかゆみなどの皮膚症状が4%、出血性大腸炎や喉頭浮腫などの重篤な副作用は2〜5%(除菌の中止が必要)、血液や尿の検査値異常が3〜4%とされています。
 副作用があっても、最低5日間の服薬を行わなければ除菌は成功しません。

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2011年10月23日

内服薬による消化性潰瘍治療10

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サザンカ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

ピロリ菌除菌に失敗したらどうするの?

 耐性菌が原因で、最初の除菌(一次除菌、プロトンポンプ阻害剤+アモキシシリン+クラリスロマイシンの服薬1週間)で除菌不成立の確率は20〜30%とされています。しかし私の個人的感触では更に低下傾向で最近は50%程度になっています。これに失敗した場合、二次除菌(プロトンポンプ阻害剤+アモキシシリン+メトロニダゾールの服薬1週間)が施行されます。除菌不成功率は3〜18%とされています。二次除菌を行っても不成功となる人には三次除菌が検討されますが、いまだ研究段階です。

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2011年10月16日

内服薬による消化性潰瘍治療9

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ツワブキ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

ピロリ菌の除菌後の潰瘍再発原因は?

 除菌後の潰瘍再発はたいへん希ですが、再発の原因としてはNSAIDsやアスピリンの服用、ピロリ菌の再感染が考えられています。
 日本でのピロリ菌再燃または再感染率は1〜2%/年とされています。

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2011年10月09日

内服薬による消化性潰瘍治療8

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チャ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

ピロリ菌の除菌後の潰瘍再発は?

 ピロリ菌の除菌後に潰瘍が治ると、再発はほとんど起こらないことが解っています。
 海外での研究では、胃潰瘍除菌後の除菌成功例では4%、不成功例では59%、十二指腸潰瘍の除菌成功例では6%、不成功例では67%とされています。

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2011年10月02日

内服薬による消化性潰瘍治療7

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フジバカマ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

ピロリ菌の除菌後の注意は?

 最近、除菌療法の成功率が低下しています。そこで、潰瘍再発を防ぐためにもできるだけ早く除菌の成否を知ることが必要です。
 また、病変が潰瘍ではなく潰瘍類似の癌であった可能性もあり、再度の胃カメラ検査が勧められます。

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2011年09月25日

内服薬による消化性潰瘍治療6

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キンモクセイ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

ピロリ菌除菌はいつ行うのですか?

 潰瘍発生の原因がピロリ菌の場合、最初に出血の治療を行い、次いで1週間のピロリ菌除菌を行います。次に通常では胃潰瘍の場合8週間、十二指腸潰瘍の場合6週間の内服保存治療が行われます。
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2011年09月18日

内服薬による消化性潰瘍治療5

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イヌタデ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

アスピリンや抗血小板剤服用に伴う出血の場合の対応

 アスピリン服用患者では非服用者に比べ3〜5倍の消化管出血リスクがあります。しかし、心筋梗塞や脳梗塞で再発予防目的にアスピリン服用が欠かせない場合もあります。この場合や他の抗血小板剤を使用する場合、PPI(プロトンポンプ阻害剤)などの強力な制酸剤を併用し服薬を継続する場合があります。いずれにしても消化器内科医に相談が必要です。

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2011年09月11日

内服薬による消化性潰瘍治療4

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サルスベリ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

NSAIDs(非ステロイド抗炎症剤)服用で出血性胃潰瘍になった場合の対応は?

 非ステロイド抗炎症剤(NSAIDs)服用者は非服用者の5倍で潰瘍発生の可能性があります。潰瘍が発生した倍はでいるだけNSAIDsを中止すべきですが、不可能な場合は消化管粘膜障害が少ないNSAIDs(アセトアミノフェン等)に変更することも考慮されます。いずれにしても消化器内科医に相談が必要です。

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2011年09月04日

内服薬による消化性潰瘍治療3

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クジャクソウ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

ピロリ除菌治療

 出血性胃潰瘍でピロリ菌感染を認める場合、潰瘍再発を予防する目的で除菌治療が行われます。
強力に胃酸分泌抑制するPPI1種類と抗生物質2種類を併用投薬します。治療期間は1週間です。副作用は1割程度に下痢を認めます。最近、除菌療法耐性のピロリ菌が増加しており除菌率は低下しています。

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2011年08月28日

内服薬による消化性潰瘍治療2

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ホトトギス(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

 胃粘膜保護剤

 粘膜の修復促進や保護作用のある防御因子増強剤があります。胃酸分泌抑制剤と併用し1〜2剤が投薬されます。防御因子増強剤(粘膜保護剤)は消化性潰瘍の出血予防効果に関する科学的根拠は乏しいとされています。
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2011年08月21日

内服薬による消化性潰瘍治療1

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オオベンケイソウ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

胃酸分泌抑制薬

 胃酸分泌抑制薬にはプロトンポンプ阻害剤(PPI)とH2受容体拮抗薬(H2RA)があります。一般的にPPIがH2RAより強力に作用します。これ以外に、胃酸を中和する目的で酸化マグネシウムを投薬使用する場合があります。

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2011年08月13日

消化性潰瘍からの出血に対する治療4

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クズ(http://www.hana300.com/aakaisetu.html画像提供)

内視鏡的止血術の後

 内視鏡的止血法で止血が得られたあとは、消化管運動を抑制する目的で入院、絶食、胃酸分泌抑制剤を投与します。通常は翌日、再度胃内視鏡検査を行い、止血を確認します。止血が確認されれば通常の内服薬で胃潰瘍治療が行われます。
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